スーツケースサイズの部屋に共同浴場、ちょっとダサいユニホームは一般的に一流ホテルの特徴とは言えませんが、日本のカプセルホテルはリラックスするには最適です。もともとは終電車を逃したサラリーマンや従業員のためにありましたが、ユニークな宿泊施設の魅力を体験したい観光客が徐々に増えています。

カプセルホテルの宿泊体験とは

カプセルホテル「安心お宿」は1泊73.50ドル。チェックインすると、スリッパ、タオル、ズボン、Tシャツ、バッグ、鍵とバーコード付きブレスレット、宿の使い方と規則の説明書が渡されます。

初めに、荷物を共同ロッカーにしまうよう説明書には記載されています。ロッカーはブリーフケースや小さなバッグを想定しているため、とても小さいです。次に受付で渡された物を整理して、バッグに必要最低限の物だけ入れて持ち歩くよう書かれています。

お風呂は共同なので、恥ずかしがりやの人にとっては、隣部屋の人たちと一緒に共同浴場でシャワーを浴びるのは嫌かもしれません。シャワーの後には、くし、ヘアジェル、歯ブラシと歯磨き粉ももらえます。

宿の3階には、図書館、マッサージチェア、リビング、いろいろな種類のジュースなどで満たされた自動販売機があります。カプセルホテルで最もワクワクするのがトイレです。人が入るとふたが自動的に開き、手動のボタンで選択した音が個室に響きます。便座のヒーターや調整可能なビデのボタンも付いています。カプセルとはとても小さな客室のことで、マットレス、枕、扇風機、目覚まし時計、ヘッドホン、ペットボトルの水や耳栓が置いてあります。

ビジネス旅館あさひ

福岡市の宿泊施設「ビジネス旅館あさひ」は1泊130円ですが、1つ条件があります。それは、客室がオンライン放送されることです。格安料金を条件に宿泊客は、主に宿のユーチューブチャンネルなどソーシャルメディアへの放送に同意しなければなりません。申し込むのに著名なユーチューバーだったりインフルエンサーだったり公人である必要はありません。また、宿にいる間、何か視聴者をひきつけるようなパフォーマンスなどをする必要もありません。プライバシーと引き換えに格安料金で宿泊できるのです。

昨晩のスプートニクの報道によれば、客室はぜいたくでなく、伝統的な和風の内装で家具はほとんどありません。客室のカメラは常につながっており、死角はありません。トイレやシャワーは2階で、宿泊客は裸禁止、露出もしてはいけません。もし約束を破った場合、宿側には契約を破棄する権限があります。

日本のラブホテルとは

日本語でいうラブホテルは、ホテル利用の目的を隠そうとはしていません。それは、カップルが会うための場所です。

ラブホテルの外観は大概派手で、まぶしいネオンサインに透明の色つき窓、そして「グレースレジデンス クリスタルキャッスル」や「ヴァーチューハウス ダイヤモンドパレス」といった片仮名の名前がよくつけられています。夫婦で、ラブホテルを利用するのは稀でしょう。

ラブホテルの利用客は、ほとんどが1時間以下の休憩利用ですが、親日家の外国人でなくてもその理由は分かります。睡眠をとるためにラブホテルを時間単位で借りることもできますが、カップルの利用を優先するため、通常、それは22時以降のオプションにとどまります。