大きな木

大きなもの、時代をこえて存在し続けるものに畏敬の念を感じ、それを見るために私は旅に出る。
この夏に訪れたカリフォルニアはこの世界一大きな木”General Sherman”を見るのが目的だった。
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Branch
セコイヤの一種で、杉の仲間。しかし、高さ約84メートル、幹の太さは根元が直径11メートル、
一周すると32メートル。数年前に落下した枝の太さは2メートルという桁外れの大きさ。
建材としてジャイアントセコイアは不向きで、それで開拓時代の大規模な伐採から逃れたそう。
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Trunk
この木の前に立つと、存在の大きさに圧倒され、自分が小人のように思え、なぜなのか、安心感に包まれる。
その場にいた数十分間は、今でも不思議な感覚として残り続けている。
数年前に訪れた、屋久島の縄文杉にも同じような印象を受けた。
旅に出たとき、楽しかった経験と共に、なにか不思議で畏敬を感じれることは、旅の醍醐味だと思う。
このセコイヤがあるアメリカの国立公園は木の近くまで車で行くことができる。
公園内に入るには20ドルの入園料が必要で、公園内の管理に使われている。
しかし、自分の足で3時間半かけてたどり着いた屋久島の縄文杉は
それが現れた瞬間は格別のものであった。
両大木ともに周囲には根を踏まないように柵がある。
年間10万人以上の登山者が訪れる屋久島、来年からは入山規制も予定されている。
観光が発展することはいいのだが、自然の中に沢山の人が入ると、そのものの維持と、
し尿の問題などが発生する。
因みに富士山の年間登山者数は約30万人。登山者の渋滞も起きる。
夜間は暗闇の中にヘッドライトの灯りでさながら、黄泉の路へ向かう魂の行列のようである。
私の旅の目的は一個人として味わって良いものなのか、30万人の1人として想う。
エコツーリズムという言葉が認知されているが、人が旅をするとき、自然への関わり方とルールを知り、
謙虚に接すことが、旅のモラルなのではないかと思う。
しかし楽しみたい。
【セコイア・キングスキャニオン国立公園 の行き方】
ロサンゼルスよりツアーもしくはレンタカーにて約5時間。近くにはコンドミニアムやホテルもある。
公園内はバスも走っており、ハイキングも楽しめる。冬はスノーシューハイキングもGood。
http://www.nps.gov/seki/index.htm (English)
(kn5)